はじめまして、園主の平美由記と申します。日本で初めて世界農業遺産に認定された奥能登の地で豊かな風土の地域に根差したブルーベリーづくりをしています。
農園のはじまり
平成22年に父が突然の事故で亡くなったことで畑を継承し、平成28年、父の「原農園」から「ひらみゆき農園」と名前を変えました。
農林業は幼い頃から身近なものではありましたが、自分が仕事として意識したことも無く、受け継いだ当初は作物の世話の仕方どころか、草の刈り方も分からず困惑だらけでした。
山の中の農園で一人、泣きながら草をむしったことも一度や二度ではありませんでした。
ブルーベリーは愛情を注いだ分だけ味に成果が出る
始めた頃はひたすら収穫と出荷を行い、栽培に関してはあまり手をかけていませんでした。
そのせいか、3年目になると果実が小さくなったり、味が酸っぱくなってきた気がしました。
おかしいな~と思い周りの農家さんや町の普及センターの方に教えてもらいながら、本格的に剪定や肥料のやり方などを学びました。
ブルーベリーの木1つ1つに美味しく育つよう愛情をもって接すると、ブルーベリーたちはちゃんと応えてくれて、次の年には甘くて大きな実を付けてくれました。それでやっと自分の畑と実感したような気がしました。

農園のこれから
能登町旧柳田村の山の中にある畑では、現在150本のブルーベリーを栽培しています。昨年その隣に畑を広げ、更に150本の苗を植えました。
平成32年には約20種類のブルーベリーを収穫出来るようになり、大きな実を付けてくれるのが楽しみです。
畑を継いだ当初は一人で作業を続けてきましたが、今は仲間ができ、女性5人のチームで加工品も作っています。
加工品は主に保存料を使わないブルーベリーソースを手作りしており、他にも染物やカレー等、色々な会社と連携しながらブルーベリーの可能性を広げています。

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